2022年 下半期 / 第168回 芥川賞
この世の喜びよ
受賞短編「この世の喜びよ」を収録。本全体の受賞ではありません。
幼い娘たちと通ったショッピングセンターで、今は喪服売り場に勤めるあなた。フードコートでよく見かける少女と知り合ったことから、子育ての日々を思い出す。過ぎた時間と今の感情が、日常の中で重なっていく。
受賞短編「この世の喜びよ」を収録。本全体の受賞ではありません。
幼い娘たちと通ったショッピングセンターで、今は喪服売り場に勤めるあなた。フードコートでよく見かける少女と知り合ったことから、子育ての日々を思い出す。過ぎた時間と今の感情が、日常の中で重なっていく。
災厄で仕事道具を失い、その後に妻を病気で亡くした植木職人の坂井祐治。仕事に没頭しても痛みは消えず、息子との距離も埋まらない。暮らしが元に戻らない土地で、生き残った理由への問いを抱え続ける。
仕事を頑張る押尾は、周囲に守られる料理上手の同僚・芦川が苦手だった。食に関心の薄い二谷を誘い、彼女にいじわるをしようと持ちかける。食べることと職場の付き合いを通じ、割り切れない感情を描く。