2018年 下半期 / 第160回 芥川賞
ニムロッド
仮想通貨の採掘に携わる中本哲史と、過去に傷を抱える恋人の紀子、小説家の夢に挫折した同僚の荷室。技術が世界を変えていく中で、彼らは個として存在することと、取り換えられることの間を揺れ動く。
仮想通貨の採掘に携わる中本哲史と、過去に傷を抱える恋人の紀子、小説家の夢に挫折した同僚の荷室。技術が世界を変えていく中で、彼らは個として存在することと、取り換えられることの間を揺れ動く。
初戦を勝って以来、敗戦が続くプロボクサーのぼくは、競技を続ける理由を見失っていた。長年のトレーナーにも見放されるが、変わり者のウメキチとの練習が心と身体を変えていく。試合を前に揺れる青年を描く。
受賞短編「送り火」を収録。本全体の受賞ではありません。
東京から東北の山間の町へ越してきた中学生の歩は、翌年に統合を控えた学校へ通い始める。花札で物事を決める同級生たちと、川へ火を流す土地の習わし。少年の日常に入り込む理不尽な暴力を描く。