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芥川賞

すべての年 32作品

2015年以降の受賞作
ゾンビ回収婦の書影
2026年 上半期 / 第175回 芥川賞

ゾンビ回収婦

小砂川チト

AIが広がる世界で夫と共に職を失った私は、ホテルで殺されたゾンビの骸を集める掃除婦になる。感謝も称賛もない仕事を、ひたむきにこなしていく。新たに現れた現実を通して、役割や承認との関係を問う。

受賞・掲載版の出典
時の家の書影
2025年 下半期 / 第174回 芥川賞

時の家

鳥山まこと

青年はある家の床や柱、天井、壁を見つめ、その細部を描いていく。建物に残る痕跡から、そこに暮らした三代の住人たちの記憶や感情が立ち上がる。家という場所を通して、人の存在が重なる時間をたどる物語。

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叫びの書影
2025年 下半期 / 第174回 芥川賞

叫び

畠山丑雄

先生との出会いに打たれた早野ひかるは、銅鐸や土地の歴史を学び始める。昭和に大陸へ渡った青年の夢が、令和の大阪で過ごす日々と響き合う。時代を越えて残る声をたどり、政治と聖なるものの関係を描く。

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DTOPIAの書影
2024年 下半期 / 第172回 芥川賞

DTOPIA

安堂ホセ

受賞時の題名「DTOPIA」

ボラ・ボラ島を舞台に、新シリーズの撮影が進む恋愛リアリティショー。ミスユニバースをめぐって、各地から集まった男たちが競い合う。恋と競争の仕掛けの中に、暴力や倫理をめぐる不穏な言葉が渦巻いていく。

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ゲーテはすべてを言ったの書影
2024年 下半期 / 第172回 芥川賞

ゲーテはすべてを言った

鈴木結生

ゲーテ研究者の博把統一は、食卓で出会ったティーバッグの言葉に首をかしげる。知らなかった名言の出典を探し、原典と研究生活の記憶をたどるうちに、言葉を受け継ぐことや創作をめぐる問いへと導かれていく。

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サンショウウオの四十九日の書影
2024年 上半期 / 第171回 芥川賞

サンショウウオの四十九日

朝比奈秋

一つの身体を生きる結合双生児の姉妹。周りからは一人に見えても、すぐ隣には別の私がいる。共に人生を送る中で、相手とは誰か、今考えている自分は誰かを問い続ける。二人の暮らしから意識のあり方を描く。

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バリ山行の書影
2024年 上半期 / 第171回 芥川賞

バリ山行

松永K三蔵

同僚に誘われて六甲山登山に参加した波多は、社内の登山部で親睦を深めていく。一方、職場で孤立するベテランの妻鹿は、道を外れる危険な登山をしていた。山と日々の生活に潜む危機に向き合う物語。

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東京都同情塔の書影
2023年 下半期 / 第170回 芥川賞

東京都同情塔

九段理江

受賞短編「東京都同情塔」を収録。本全体の受賞ではありません。

建築家の牧名沙羅は、新時代の刑務所となる塔のコンペに参加する。犯罪者を同情されるべき人々と呼ぶ社会で、言葉と正義に違和感を覚える沙羅。東京に建つ塔をめぐり、人が求める寛容の姿を問いかける。

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ハンチバックの書影
2023年 上半期 / 第169回 芥川賞

ハンチバック

市川沙央

重い障害があり、グループホームで暮らす井沢釈華は、通信課程で学び、記事や小説をネットに書いている。ある日、ヘルパーが自分の匿名アカウントを知っているとわかる。身体と言葉をめぐる欲望を描く。

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この世の喜びよの書影
2022年 下半期 / 第168回 芥川賞

この世の喜びよ

井戸川射子

受賞短編「この世の喜びよ」を収録。本全体の受賞ではありません。

幼い娘たちと通ったショッピングセンターで、今は喪服売り場に勤めるあなた。フードコートでよく見かける少女と知り合ったことから、子育ての日々を思い出す。過ぎた時間と今の感情が、日常の中で重なっていく。

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荒地の家族の書影
2022年 下半期 / 第168回 芥川賞

荒地の家族

佐藤厚志

災厄で仕事道具を失い、その後に妻を病気で亡くした植木職人の坂井祐治。仕事に没頭しても痛みは消えず、息子との距離も埋まらない。暮らしが元に戻らない土地で、生き残った理由への問いを抱え続ける。

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おいしいごはんが食べられますようにの書影
2022年 上半期 / 第167回 芥川賞

おいしいごはんが食べられますように

高瀬隼子

仕事を頑張る押尾は、周囲に守られる料理上手の同僚・芦川が苦手だった。食に関心の薄い二谷を誘い、彼女にいじわるをしようと持ちかける。食べることと職場の付き合いを通じ、割り切れない感情を描く。

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ブラックボックスの書影
2021年 下半期 / 第166回 芥川賞

ブラックボックス

砂川文次

自衛隊を辞め、自転車メッセンジャーとして東京を走るサクマ。遠くへ行きたいと思いながら、内側から湧く怒りを抑えられずにいる。見えているようで見えない街を行き来する青年の生活と、その息苦しさを描く。

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貝に続く場所にての書影
2021年 上半期 / 第165回 芥川賞

貝に続く場所にて

石沢麻依

感染症の流行が影を落とすドイツの大学町で暮らす私のもとに、震災で行方不明になったはずの友人が現れる。その訪問をきっかけに、街や人の記憶が幾層にも重なり、忘れられない光景と今が交差する。

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彼岸花が咲く島の書影
2021年 上半期 / 第165回 芥川賞

彼岸花が咲く島

李琴峰

記憶を失った少女が流れ着いた島では、ニホン語と女語が話されていた。宇実と名づけられた少女は、島の若者たちと交流し、言葉や歴史を学ぶ。成人を迎える彼らの選択から、国や性別を分ける境界を問う。

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推し、燃ゆの書影
2020年 下半期 / 第164回 芥川賞

推し、燃ゆ

宇佐見りん

アイドルの上野真幸を応援し、その言動を読み解くことに力を注ぐあかり。自分を支えてきた推しが、ファンを殴ったという話で炎上する。揺らぎ始めた日々の中で、誰かを推すことと自分の生を見つめる。

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首里の馬の書影
2020年 上半期 / 第163回 芥川賞

首里の馬

高山羽根子

沖縄の郷土資料館を手伝う未名子は、遠く離れた場所で孤独に働く人々へ、オンラインでクイズを読み上げている。台風の夜には宮古馬が迷い込む。島の記録と人々の記憶が交わり、離れた場所をつないでいく。

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破局の書影
2020年 上半期 / 第163回 芥川賞

破局

遠野遥

身体を鍛え、大学生活を送り、将来にも堅実な見通しを持つ私。新たな恋も始まり、自分の人生を着実に整えているはずだった。充実した日常の先に訪れる破局を通して、現代を生きる人間の姿を問いかける。

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背高泡立草の書影
2019年 下半期 / 第162回 芥川賞

背高泡立草

古川真人

受賞短編「背高泡立草」を収録。本全体の受賞ではありません。

奈美は母の実家の納屋の草刈りをするため、長崎の島へ向かう。空き家になった二つの家について親族に話を聞くうち、一族と島にまつわる過去が姿を現す。今の草刈りと遠い時代の物語を重ね、土地の記憶を描く。

受賞・掲載版の出典
むらさきのスカートの女の書影
2019年 上半期 / 第161回 芥川賞

むらさきのスカートの女

今村夏子

近所でむらさきのスカートの女と呼ばれる女性を、わたしは気にかけている。友達になりたいと望み、彼女が自分と同じ職場で働くように仕向けていく。見つめる者と見つめられる者の距離が揺らぐ物語。

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ニムロッドの書影
2018年 下半期 / 第160回 芥川賞

ニムロッド

上田岳弘

仮想通貨の採掘に携わる中本哲史と、過去に傷を抱える恋人の紀子、小説家の夢に挫折した同僚の荷室。技術が世界を変えていく中で、彼らは個として存在することと、取り換えられることの間を揺れ動く。

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1R1分34秒の書影
2018年 下半期 / 第160回 芥川賞

1R1分34秒

町屋良平

初戦を勝って以来、敗戦が続くプロボクサーのぼくは、競技を続ける理由を見失っていた。長年のトレーナーにも見放されるが、変わり者のウメキチとの練習が心と身体を変えていく。試合を前に揺れる青年を描く。

受賞・掲載版の出典
送り火の書影
2018年 上半期 / 第159回 芥川賞

送り火

高橋弘希

受賞短編「送り火」を収録。本全体の受賞ではありません。

東京から東北の山間の町へ越してきた中学生の歩は、翌年に統合を控えた学校へ通い始める。花札で物事を決める同級生たちと、川へ火を流す土地の習わし。少年の日常に入り込む理不尽な暴力を描く。

受賞・掲載版の出典
百年泥の書影
2017年 下半期 / 第158回 芥川賞

百年泥

石井遊佳

南インドのチェンナイで日本語を教える私は、大洪水の後、川の向こうの会社へ向かう。橋の上に集まる人々と、洪水が残した膨大な泥。そこにのみ込まれた物や悲しみが、記憶を呼び起こしていく。

受賞・掲載版の出典
おらおらでひとりいぐもの書影
2017年 下半期 / 第158回 芥川賞

おらおらでひとりいぐも

若竹千佐子

七十四歳でひとり暮らしをする桃子さんは、長く住んできた家でお茶を飲み、物音に耳を澄ます。自分の内と外から湧く声に触れながら、これからの時間をどう生きるか考える。老いと孤独の中にある自由を描く。

受賞・掲載版の出典
影裏の書影
2017年 上半期 / 第157回 芥川賞

影裏

沼田真佑

受賞短編「影裏」を収録。本全体の受賞ではありません。

出向で岩手に移った私は、同僚の日浅にだけ心を許し、共に釣りをする時間を過ごした。やがて疎遠になった彼の知らなかった顔に、ある日を境に触れる。自然の風景に重ねて、親密さと孤独を描く。

受賞・掲載版の出典
しんせかいの書影
2016年 下半期 / 第156回 芥川賞

しんせかい

山下澄人

受賞短編「しんせかい」を収録。本全体の受賞ではありません。

十九歳のスミトは船に乗って北へ向かい、俳優や脚本家を目指す若者たちとの共同生活に入る。肉体労働や演劇の指導、仲間との交流に心を揺らされながら、自分が求めるものを探す青春の日々を描く。

受賞・掲載版の出典
コンビニ人間の書影
2016年 上半期 / 第155回 芥川賞

コンビニ人間

村田沙耶香

コンビニで長く働き続ける古倉恵子にとって、決まった手順で動く店は安らげる場所だった。周囲から生き方を不思議がられる彼女の前に、新入りの男性が現れる。仕事と生活から、普通であることを問い直す。

受賞・掲載版の出典
異類婚姻譚の書影
2015年 下半期 / 第154回 芥川賞

異類婚姻譚

本谷有希子

受賞短編「異類婚姻譚」を収録。本全体の受賞ではありません。

専業主婦の私は、ある日、自分の顔が夫に似てきたことに気づく。家では何も考えたくないという夫と暮らすうちに、二人の輪郭が混じり始める。他人同士が夫婦になることの不思議と違和感を描く。

受賞・掲載版の出典
死んでいない者の書影
2015年 下半期 / 第154回 芥川賞

死んでいない者

滝口悠生

受賞短編「死んでいない者」を収録。本全体の受賞ではありません。

通夜のために集まった親族たちは、一夜を共に過ごしながら、それぞれの思いや記憶をたどる。故人を囲む人々のふるまいに目を向け、残された者たちが抱える時間と、家族のつながりを描く。

受賞・掲載版の出典
スクラップ・アンド・ビルドの書影
2015年 上半期 / 第153回 芥川賞

スクラップ・アンド・ビルド

羽田圭介

祖父が口にする死を望む言葉を受け、孫の健斗はその願いを助けようと考える。家族として向き合う相手に何ができるのか。健斗の思いがけない行動を通して、老いと介護、家族の距離を描く。

受賞・掲載版の出典

2025年 上半期 第173回 該当作なし。 受賞の公式記録