2023年 下半期 / 第170回 直木賞
ともぐい
明治後期の北海道で、人里を避けて暮らす猟師の熊爪は、一匹の犬と山に入る。冬眠しない凶暴な熊との闘い、盲目の少女との出会いが、その生を揺さぶっていく。獣を殺して生きる男を通し、人間と自然の境界を問う長編。
明治後期の北海道で、人里を避けて暮らす猟師の熊爪は、一匹の犬と山に入る。冬眠しない凶暴な熊との闘い、盲目の少女との出会いが、その生を揺さぶっていく。獣を殺して生きる男を通し、人間と自然の境界を問う長編。
恋人に振られた大学生は、友人への借金が縁で京都の草野球大会に加わる。一方、方向音痴の女子高校生は全国駅伝のアンカーを任される。夏の御所と冬の都大路で起こる不思議な出会いを描く、青春と記憶の二つの物語。
受賞時の題名「極楽征夷大将軍」
全2巻。この書影・リンクは第1巻です。
天下を取る野心に乏しい足利尊氏を、弟の直義と家宰の高師直が支える。鎌倉幕府が崩れ、室町幕府が生まれる動乱のなかで、尊氏の周囲には人が集まっていく。才覚と信念の違う者たちが権力を築く過程を描く歴史群像劇。
雪の夜、木挽町の芝居小屋の裏で若衆が父の仇を討った。二年後、ある武士が目撃者を訪ね歩く。芝居に救われた人々が語る身の上話と証言は、誰もが知るはずの仇討ちの姿を変えていく。人の情けと事件の真相をたどる時代小説。