2020年 下半期 / 第164回 直木賞
心淋し川
江戸の千駄木を流れる淀んだ川。そのほとりの長屋には、行き詰まりや後悔を抱えた人々が暮らしている。妾、飯屋の主人、世話焼きの差配たちの過去と願いを重ねながら、ままならない日々に残る人の温かさを描く連作集。
江戸の千駄木を流れる淀んだ川。そのほとりの長屋には、行き詰まりや後悔を抱えた人々が暮らしている。妾、飯屋の主人、世話焼きの差配たちの過去と願いを重ねながら、ままならない日々に残る人の温かさを描く連作集。
震災後の仙台で、暮らしに追われる和正は痩せた犬・多聞を拾う。人の心に寄り添うその犬は、なぜかいつも南を見つめていた。旅の途上で多聞と出会う人々の孤独や迷いが、一人の少年へと向かう道に重なる連作短編集。